本番終了、そして今後

二戸市民文士劇

すいません、いきなり本番終演です!
多忙につき写真も取れず、ブログの更新も出来ず忙殺されてました…
そして気が付けば、本番終演…過ぎ去る日は瞬く間に!
小屋入り後からを振り返りながら綴ってみよう!

火曜日の稽古。音合わせ

先ずのっけからの段取りミス!
火曜日に音合わせのはずが、音響班は火曜日日中からのセッティング予定!
それに気が付いたのは日曜の小屋入りし舞台組み終了後(月曜は会館休館日)の事、日曜に並行してやるもんだと思っていた私は青くなり…
舞「火曜日夕方から音合わせ行ける?配線間に合う?バンドの音出しもするよ?」
@「たぶん間に合うと思います…」
舞「頑張ってね!」{絶対無理だ…マイクだけでスタンド5本、ワイヤレスハンド2本、ピンマイク6本、拾いマイクが7本、バンドが9ch。4時間は繋ぐだけで掛かるな…}
演「それは困りましたね…」

案の定、午後からのセッティングはスタートも遅れて、音が出たのは午後8時…
よく3~4時間で繋ぎましたね…流石というかなんというか!
音は出れば良いじゃないので、ここからバランス調整
しかしこれだけの数のマイクですから、調整は難航、ハウリング、アースノイズが出まくり
それでもこの日の終わりには何とかバンドも含めて調整完了…してないな
このままじゃきっと明日もハウリング多発、ノイズに悩まされるなと思いながら終了

前途多難な稽古初日でした…

水曜日、役者を入れて止め通し稽古

照明は明日の日中の仕込みとなっているので、この日が役者を入れての初稽古
最初の場から役者の出ハケや場面転換などを含めて全体の流れの確認

ここでまたトラブルが…
劇中の補助となる映像をプロジェクターを使って入れてもらうお仕事が在るのだが、担当に充てていた方が仕事都合で時間に来れるかが判らない!との事
今日の出ハケ確認に居てもらわなければ、タイミングを教える時間が無い!
仕事の都合とはいえ、稽古もほぼ来た事の無い人にやらせるのは酷だし、ハッキリしないのであれば、担当セクションを変わって貰うしかない…
急遽大道具スタッフの方と入れ替わって貰い、ポジション的に不足している音響マイクリレー部門に編入
スタッフはどこも不足気味なので来て貰って手伝いして頂ける事に感謝しつつ、直前の担当替えゴメンナサイ!!

稽古は無事?に進行していき一通りの流れは確認できた
しかし、問題は音響。相変わらずのノイズの多さ・ハウリングの多発・マイクスイッチングのミス
原因はある程度把握はして居たみたいなので、明後日楽器が入ってグランドを取っていければ、後は慣れの部分もあるとの事
まーミキサー3台も繋いでスイッチングしながらなんて、すぐに慣れれるもんじゃないのは判る気がする
頑張れ!音響班

木曜日は照明班加入

この日は、まず照明の色合わせ
昨日決まった出ハケを基にスポット位置の確認や、大道具装置を実際に入れての調整などを午後から淡々と行っていく
照明チーフは昨年の二戸市民文士劇でやっていて、今回2年目。なので割とスムーズにやって貰っている感じがする(昨年は色合わせで大分難儀していた記憶が甦る)

夕方になり役者も集まり実際演技をしていきながら、照明を合わせていく
照明班の指導者とチーフは盛岡から来ているので、最終21時には終わらせたいと意見を頂いていたので、時間を目いっぱい使って、ほぼ当たりを付けて終了!
最後10分の演技時間の場面だけ残ったが何とか完了できた

そしてこの日の稽古前、いつも定番となっているオーケストラピッド(以下オケピ)の作成
力仕事でいつもなら2時間はかかるこの作業、出来ればやりたく無いがやるしかない…
そんな中、美術指導に来て頂いているk氏も参加してやる事になったのですが…

舞「この作業きついんですよ、1時間じゃ終わらないですし…」
k「オケピなんて電動で30分もかからんやろ!」
舞「ここの会館、手作業ですよお、床はがして土台外して鋼製束倒して格納。その後に床張ですよ」
k「!!手作業?そんな会館見たことないかも!?まじで!」
舞「マジです!マーやりましょうか」
・・・お互い汗だくになりながらオケピ制作終了!
舞「1時間かかるゆうたでしょ!めちゃハードですし」
k「1時間はかからんかった!」(50分で終了!これかなり早いです)
舞「でも周りの人たち、目ン玉向いてましたよ!いつもの倍のスピードなので!」
k「もうやりとーないわ!」

完成するとこうなります

この日はこんな感じで過ごしました
もちろん日中の合間を縫って、舞台装置の足りていない部分を私とK氏で作りながらです
まったく暇なんざ在ったもんじゃ無いです

終わって家に帰って追加のスタッフを組み込んでスタッフロールの完成稿を作成
パワポに突っ込んで完了!動画4kで作るとデータが馬鹿みたいに重たい…
明日からは二戸に泊まる積りで準備をして寝ます…

金曜日、音楽部すべて勢ぞろい!の前の閑話

お昼前にK氏と合流、舞台装置の足りない物を買いにかんぶんへ
関東じゃあまり売っていないと言う有る物が目的
イメージは藁の束の上に畳が有って牢屋の主がふんぞり返っている場所を創る為の藁みたいな物が欲しいとK氏は云う
此方では「むしろ」ですね、普通に売っていますね、当然
お店に入って1分で見つけ、その他テープ類など購入
会計後出入り口に展示している薪ストーブにK氏が目を止める

K「こっちのホムセン、こんな鋳物ストーブ普通に売っているんだ。(値段みて)25万!!!」
舞「こういうストーブって本体より煙突にお金掛けないとだめですよ」
K「初めて見たし…どのくらい?」
舞「2重断熱煙突って言って、50万くらいは掛かりますね」
K「はぁ!」
舞「100万は予算見ないと設置なんて出来ませんよ」
K「関東じゃむりだな」
舞「無理ですね、きっと。薪の保管場所も在りますし」
K「憧れはするね!舞監の家に有るんでしょ!?いいな!」
舞「マー、有りますよ。小さいタイプが。一度見たじゃないですか?」

なんて会話をしながら、ちょうどお昼なので

K「二戸でおすすめの食事はどこ?」
舞「私は竹春の肉ドン一択です!」
K「麺類は?」
舞「幸道の塩系ですかね?でも前にどちらも行ったじゃないですか?」
K「よく聞く(しみず)で食べてみたい」
舞「了解です!」
折角関東から来て頂いたので、いろいろな店に連れて行きたいですね
皆さんは二戸の食事処、どこをお勧めしますか?

会館入って最初で最後の通し稽古

会館入ってまずは残った舞台の作成
買ってきた藁むしろに塗料で汚しをかけて、その間に木に見立てた紙吊物を修繕
汚しが乾いたら台に巻き付けて畳をおいて完成、どう見ても藁束に畳敷きのベッド
流石です!k氏、やはりプロです!

その間に私は映像の調整
プロジェクターの設定を開き、画質調整やピントフォーカス・ズームの確認などを行う
前日までにおおよそ調整しているのだが、明るさがもっと欲しいために設定を弄る
黒幕に投影なのでどうしても暗く出るので、ぎりぎりまで階調を残しながら飛ばしていく
映写室で映して、ホールに移動して確認してと意外と手間取る
で昨日創ったパワポのデータをPCに移管させようとしたら…メモリが無いお…
家内に電話して

こちらが映写室、操作は別の方がやりますが設定や動画スライド作成はすべて私、でよかったのかな?

舞「もしかして、事務所のPCにメモリ刺さってない?小さいバッテリーみたいなやつ」
@「ちょっと待って・・・うん、刺さってるよ!」
舞「まじすか!?取りに戻ります…」
無駄に1時間使ってしまった…

会館に無事戻ってさて、映写室に行こうとした時、事務局補佐に
@「ごめん!スポンサーが2件追加になった!パンフは無理だけどロールに入れれませんか?!」
舞「まじっ!…1時間前に行って貰えれば編集してきたのに…」
@「えっ!どうゆうことですか?」
舞「メモリを忘れて家に戻って撮って来たばっかりです…判っていれば編集できた…」
@「ごめん!でもスポンサーですし…」
舞「ですね、時間が有れば入れてしまいたいですね!」
@「家帰ったら出来るんじゃないですか?」
舞「今日から妹宅に宿泊予定でした…」
@「…無理はしないで、可能ならお願いします!!」
結局家に帰って編集しました…

そんな事をやっている内に、吹奏楽団の皆さんが楽器をもって来て、バンドのメンバーもいつの間にか入ってきていた
そんなドタバタで迎えた最終稽古
初めて吹部とバンドと太鼓の全てが揃った稽古、最初で最後の通し稽古の始まりです
どんな音楽が鳴るのか?コラボでの演奏は上手く行くのか?
心配だったハウリングやノイズはほぼ無くなっていました、さすがにいつまでも引き摺らないか!
もう一度バンドのレベル合わせを行いながら30分押しで通し稽古はスタート
吹奏楽は高校生もいるので時間になったら抜けてしまいますが、何とかすべて通すことが出来た
ここまで来れば後は何とかなるか!!

小屋入り後はキャストにも音楽部にも満足に練習させることが出来ないスケジュールしか組めない自分を不甲斐なく思いながら、後はみんなに託すしかない演技のできない自分
皆が十分に立ち回る舞台を創れたのか?
明日からの本番初日を迎えます!

土曜日、本番初日

朝自宅を出る前に、前日のつては踏むまいとメモリをしっかりとバックに仕舞う
8時の集合時間前に余裕をもって到着
昨日通し稽古で通せた事は非常にゆとりを生んでくれた
今日が本番だがまだやれる事はある
今年は是非吹奏部に練習の時間を作ってやりたいし、バンドのリハ時間も取りたい
音楽劇なんだから音楽にも時間を割かなきゃ!
午前中をその時間に充てる様に演出からも言われていました

稽古も進み昼食後、午後13時からゲネプロスタートしたい
その15分前に誰からか
「大作太鼓の人来てた?」「いいや見てない」「バンドのリーダーがゲネプロに間に合わないとか言ってたの聞いてたみたいよ」
ん?聞き捨て成らない言葉が聞こえて来た…まさか!?

音楽担当のE氏に
舞「大作太鼓のメンバー来てないみたいだけど何か聞いてる?」
E「いいえ?何も聞いてないですけど?」
舞「まだ来てないみたいだし、バンドリーダーが来れない旨を聞いてた話が出てるんだけど・・・?」
E「まじすか!そういえばチェックしてなかったな…」
舞「ここまで来ればしょうがない、ゲネプロは太鼓無しでやろう」
すぐに演出へ報告
舞「太鼓メンバー来ていません、出欠漏れていました」
演「それはしょうがないですね(あきれ)」
最後の瞬間まで至らず、申し訳ないです…

ゲネプロは太鼓は無かったが無事に終了
もう太鼓メンバーの出欠未確認で私の頭の中は真っ白…
よくゲネプロ通せたな~と…

頭真っ白の状態で太鼓のメンバーが来てくれた…
ま~もういいです!来てくれたことに感謝!本番頼みます!!!

本番は何が有っても止まる事は無いので割愛
無事に終了しました!皆様のおかげです!
お客さんの入りも中々に上々
袖で監督指示をしていた俺でも最高の出来と思った!
自分もツケや拍子木を叩いてほんの少しだけ表に出ています
特に勧進帳の場面は特等席で見ているような物
秀之進が主人公なので判るが、関守役の千佳さんがもっとカッコいい!
同時に俺にはこんなに表に立っての演技は出来ないと改めて思った…

稽古中の写真ですがツケ場から見るとこんな感じ、迫力ありすぎですよ!

公演1日目はこうして幕を下ろした
大きなミスもなく皆さんがのびのびと演技できた事に一応の安堵感を覚え帰路に就く
演出や美術指導の方とご飯を食べながら、いろいろな話で盛り上がる
演劇に関わることになったF氏とこの夜は最後まで一緒して夜は更ける
だが明日公演が終わってバラシをして家に帰るまでが演劇
気を抜かずに千穐楽を無事に乗り切ろう!

千穐楽、そしてバラシ撤収へ

朝、散歩しながら思い立って、大作の墓が有る龍岩寺へお参り
とは言っても何も持たないままで行ったので、少しばかりのお布施を置いて手を合わせる
神社にも寄りたかったが時間もあまり無いのでそちらは後日行こうと思う

会館に入りあちこち点検しながらみんなとあいさつ
今日が最終日!泣いても笑ってもこれで今年の二戸市民文士劇は最後
気合は入れないけど、いつも通りにやっていこう

演出からはダメ出しもなく、発声練習代わりに歌を数曲稽古して吹奏楽団にも時間を割けた
いつも時間が無くぎりぎりまで舞台稽古をしているので指揮者から小言が有ったと思う
指揮者が指示を出して、配置を入れ替えたり、遠目で演奏を聴いてチューニングしていたりと、
その風景をステージ上から眺めていて時間が取れてよかった
そして練習終盤につれて、音が良くなっていくのを聞いていて実感する
一体感、バランス、こうやっての一つ一つの積み重ねが大きな舞台に繋がっていく

吹奏楽の練習も終わり会場まであと1時間
キャストに舞台上での練習したい方はどうぞとアナウンスして何人かが前に出てきて確認をしている
音響さんの方に行って雑談してみる、ついでにカメラのセッティングしながら
後で思ったがレコーダーあるなら音響室に持って行って音別撮りしておきゃ良かった
そうこうしている内に開場の時間が近づく

緞帳を下げて舞台のセッティングを確認していつもの緞帳後ろでの座禅
15分くらいと短めではあるが精神を統一させる
客入りの音楽を聴きながら今までの活動を振り返る
スタッフロール作って、高橋先生宅まで録音に行って、JC]に頼んで花火撮って、稽古風景を流してみたり、PR動画を編集してみたり、最後はバンドCDのレコーディング
色々な経験をさせて頂いた、忙しかったけど物凄く充実していたと思う
もしかしたら独りよがりかも知れない
本当に皆の為になったのか?裏で支えて来れたのか?今でもよく判らない…
そんな考えが巡ってくる
それを一度胸に仕舞い本番を迎える

本番は私自身は大きいミスをした
勧進帳の幕を開くタイミングを大きく外してQUEを出してしまった
お陰で幕を引いている黒子と演者がぶつかってしまった
怪我はなくとも大きなミスだ
おかげでツケ板を打つ手もミスを連発
打つたびにミスをするからどんどん小さくなる…またミスる…悪循環
綺麗な音が出ない、最後の打ち据えるところでようやく音が締まる
まあ、こんなもんでしょう…

公演自体は大成功と言えるのではないでしょうか!
最後の緞帳を下ろした瞬間、秀之進役の隆さんの大きな鳴き声が聞こえた
女性陣が抱き合って感嘆している
張り詰めていた物が爆発した
皆、本当にお疲れ様でした、そして有難う
私は舞台監督と言う立場を全うできたのかは判らない
ただ舞台は成功した、そう確信する
多くのお客さんから拍手を頂き、3年ぶりの二戸市民文士劇は幕を下ろした
本当にありがとう

舞台は終わった、気持ちを切り替えて撤収作業に入る
淡々と組み立てたものを壊していく
そして収納し格納し、すべてを会館を借りた状態に戻していく
どんどん無になっていく舞台を見て、今までが夢だったのではないかと錯覚する時が有る
片づけの最中にもミスはした、美術講師にしこたま怒られた、油断でした、反省!
全ての材料もなくなり空になった舞台はもう市民文士劇の物ではない
でもここでは確かに感動とそれを受けたお客さんがいた
舞台監督とは何ぞや!?いまだに自分の中では答えが出ないのである

バラシの途中プチ慰労会を組んでくれた事務局
いつも無茶ぶりを振ってくれたけど楽しかった
今回は本当に大変だったと思う、少ない人員で切り回し、思うように動けない日々もあったでしょう
まだ残務がいっぱいあるでしょうが、ひとまずお疲れ様!

今回、新人研修と称し二戸市民文士劇に送り込まれた市役所若手スタッフ
如何だったのでしょうか?今後の仕事に生かせる事が有るのか無いのか?
それを決めるのは自分です
でもまた一緒に活動出来たらいいですね!

舞台スタッフと打ち上げをする段取りを取ってくれたM氏とO氏
舞台の先輩でもあり、細かな点によく気が回りいつも感謝しかありません
この場を借りてお礼申し上げます

打ち上げ終了後もう少し余韻に浸りたいと思い、昨日も最後一緒だったF氏のいるであろう店に行ったらば居ました!そしてもう一人
キャストで新聞社からの参加のM氏
今回一番の成長株だったのではないでしょうか?今まで舞台の経験はなく言われるままに市民劇に参加
小屋入り後はどこで稽古してきた?と言わんばかりの上達ぶり
意気投合し一緒に最後まで飲み明かしてしまいました

まとめ、そして今後の活動

この1週間は濃密な経験をさせて頂いた
今までも二戸市民文士劇には参加していて、いつも思うのだが最後を迎えられた事に関係者皆様に感謝しかないです
私自身演技は出来無いと思っています
しかしほかでサポートできる部分が有るし、やるなら全力でやってみる
これが皆様にどのように見えるのか判りませんが、思っている以上に楽しんでやってきました

今回の経験を基に、1月に公演になるアーツライブ岩手2022
歌と語りで綴る田中館愛橘物語
まだ気合は入りませんが、市民劇ロスを克服したらば取り組んでいきたいと思います
舞台監督のポジションなのかな?だんだんに話が来るでしょう
まだもう少し舞台監督ブログ更新すると思います
では、次回!!

コメント

タイトルとURLをコピーしました