二戸市民文士劇 過去の演目 2

二戸市民文士劇

前回、二戸市民文士劇の第1回・2回公演を振り返りながら私の関わり合いを紹介
思いのほか長くなってしまったので区切って書いていきます
私の私見が存分に入っております、悪しからず

第3回二戸市民文士劇「みちのく忠臣蔵~相馬大作物語~」

二戸市民文士劇実行委員会になって2度目の公演
二戸出身の相馬大作を主演に選ばれたが、(大作ってなにした人??)でした
忠臣蔵は知っているが詳しくない、言葉を知っているだけ
大作太鼓とか有るよな~とか、二戸出身で相馬?福島の?とか

ちょっと調べると津軽藩主を暗殺しようとして死刑になった浪人!?
何でそんなんが英雄?忠臣?南部藩士じゃ無いやん!


そもそも南部と津軽の対立は津軽為信の謀反と言うが
私の頭の中では謀反ではなく離反と解釈している

戦国末期、南部が統治できなくなって津軽が立った
九戸政実の乱も南部から見れば謀反と呼ぶのだが、元々南部家がすべてを収めていた訳ではない
南部宗家が中心として各地を束ねている親戚の寄合みたいなもの
各地の豪族(九戸や八戸など)が力をつけ地域をまとめ上げて地域を守る

九戸と津軽が共闘して南部から離反したのかもしれない
津軽為信は旧姓は大浦(別談久慈出処の話も有)、津軽地方を統一し肥沃な津軽平野を収め、改名する
九戸は、北は鹿角から南は志和、西に久慈までと領土を拡大している

津軽は国を興して豊臣についた、だから領土を安堵された
九戸も南部信直から離れたが、抑えが利かなくなった南部は謀反が起きたと豊臣に頼った、だから豊臣に滅ぼされた
それだけ南部家の統治力が落ちていたのではないか?
この一連が謀反だと言って対立の要因にするのは南部の小賢しい考えのような…

と、話がそれた、どれが本当の話かなんて判らない
事実と真実は異なって当然だ

大作をもう少し詳しく調べると、脱藩し江戸で平山行蔵より兵法を学び師範代まで登る
地元に戻り私塾「兵聖閣」と言う兵法鍛錬所を設立
財務の細井萱次郎が死去すると財政はひっ迫
南部当主の死去の後、誰ぞの依頼なのか津軽暗殺を企てるが成功はしない
そして処刑される

と事実のみを書き連ねると「うーん」としか思わない
しかし物語となるとこれが面白くなる
設立した兵法所は明治になるまで続き、二戸出身の博士「田中館愛橘」も入門して教えを得ていた
相馬大作は強き意思を後世に伝えるべく行動し、何を残し紡いで生きたか

と、前置きが長くなってしまった
この公演は2月公演となり、大道具作業は寒い倉庫の中で行われた
公演が近づくが中々美術プランが決まらない
絵をかいても塗料が乾かず難儀した記憶しかない

私としては相馬大作は初めて聞く物語
2回目のお手伝いと有って、多少は慣れてきたので袖から鑑賞する余裕も
なるほどね、と脚本に納得、舞台装置以外の様子も少し見えてくる様になった

https://twitter.com/ninohech/status/831834383959027712

第4回二戸市民文士劇「相馬大作物語」

前回が2月と言う事もあり、10月公演へと戻った感じがあった本公演
再公演と云う事もあり、あまり大道具の方は動きは無かった様な気がする
けど書割で松の廊下の襖絵を使ったのはここが最初かな?前回か?今のところ大作でしか使ってない

キャストが入れ変わったりが有ったがあまり印象がない
演劇自体はこちらの公演の方が記憶が新しいせいか、イメージとしては頭にこちらが浮かんでくる
が、所詮2回目、結構ごちゃ混ぜに記憶が浮かんでは消える
演劇のお手伝いも慣れてきていたが、自身の演劇外団体の関わりが大きくなっていた時で片手間になっていた感はある

https://www.cplum.com/news-detail/43

第5回二戸市民文士劇 「九戸城と女たち」

第1・2回の九戸政実を女性視点にした作品
正直混ぜっ返しやな〜と当初は思っていたが…
舞台イメージは結構違っていて、布地を多用しカラフルになり戦国時代とは思えない舞台設計だったと思う

南部晴政に時代から物語は始まり、3人の娘
跡取りの生まれない晴信は嫁がせた娘婿石川信直に跡取りを指名していた

だが、晩年待望の跡取り息子が誕生する
溺愛する息子に晴信は跡取り指名を命じる

足を掬われた石川信直は晴信との関係が悪化する
暗殺を企てた事もなかったとは言わない

いく年せず晴信は死去してしまう
晴政の葬儀ののち帰城の道中、晴継は不審な死を遂げる
暗殺の疑いをかけられた信直だったが知らぬ存ぜぬで押し通す

早急に跡取りを決めなければならない南部家
家を二分する企てが粛々と進む
実親を押す九戸政実、信直を推す北信愛(信直の忠臣)
合議の結果、跡取りは石川信直に決まる

これに対し九戸政実は南部信直との対立が深めて行くこととなる

晴信の娘達は嫁いだ各々の家命に振り回されることとなる
先に不幸な運命が待ち受けている事も覚悟の上
戦国の女の運命と絆を噤む物語

と、思っていたより政実感は無く、音楽や歌をふんだんに使う

舞台も抽象的なイメージが多かったと思う
そのおかげで舞台プランが難儀した様な気がする
今回で演出を務めていた坂田氏が、次世代にバトンを渡すとのことで最後の演出作品となった

https://twitter.com/kaze_suta/status/1034688392749928448 より

と云う事で第5回まで振り返りました
思い出そうとすると簡単ではないが、今の時代ネット検索するとポスターが出て来る
それを見るとなんとなく思い出してくる、懐かしさと共に
ポスター下にリンク張らせていただきました
では、次回

https://www.amazon.co.jp/hz/audible/mlp?ie=UTF8&linkCode=ll2&tag=fandmblog-22&linkId=0b81fb7d8965e50804d0ebb6c8d22721&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_tl

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