アーツライブ岩手の終演と感想と今後

二戸市民文士劇

前回の更新から早二か月、そしてアーツライブいわて二戸・盛岡公演が終了して10日ほど経過
今まで更新できなかったのは、PCに向かうモチベーションが保てなかった…
それはなぜか?
此れから書いていこうと思うけど、思い出しながらなのでご了承を…
そして今回の感想と今後にも触れてみたい
気が向いた方はご覧ください

クリスマスからの公演稽古

最初になぜ更新できなかったのか?ですが師走!正月!です
年末締めの仕事やら、飲み会の誘いやら、年末年始の家族サービスそして呑み!
呑んで食ってばかりやん!と云う事です(ダメな奴です…)

スケジュールを顧みると、稽古日は24・25日ですが23日に盛岡の劇場を視察の為前乗り

盛岡プラザオデッテホール、ここが盛岡公演の会場。客席は150席ほど。初めての旅公演、どうなるんだろう?

その前2日間夜は家におらずトータルで5日間も家を空けると言うハードスケジュール
稽古の様子をビデオに撮って夜のうちの編集、全キャストが見れる様に共有
今回は朗読劇と云う事でしたが、稽古の回数を重ねる事に朗読とは一体???となっていく…

何かから逃げ惑うキャスト達、こんなに動き回る朗読劇とは?

25日には二戸文化会館をお借りして舞台稽古
カシオペアキッズクワイヤーも参加して初めての出演者勢ぞろいでの稽古
子供たちの歌声に肌がザワリと色めき立つ…すごい!
実際に初めて聞いた演出も驚いていた、子供の可能は無限だ!

歌を歌いながらキッズの登場、こんなにも歌が心を震わせるとは…

と、まあこんな感じで稽古と進んでいく
本番まであと半月、正月が入るが6日から歌稽古、7日から3日間演出も交えて最後の稽古となる
あと3回しか稽古が出来ないが、ここからどう演技を揉んで往くのか?楽しみしかない!

明けまして23年

年も明けての第1週から稽古三昧、7・8・9と3連荘で稽古稽古
今回の演劇は歌と語りでつぐむので特に歌は力が入っている
歌う人はもちろん、他のメンバーによるアドリブ的な踊りが面白い
岩手山を作ってみたり、パリに旅経ってみたりと歌詞に合わせて踊ります

岩手山を模して皆で山を作る。盛岡から見る岩手山は片富士みたいな稜線。そこをイメージして何度もトライ
ボーカルの2人は前で歌いながら、後ろでは歌詞に合わせてダンス

稽古にも熱が入ってきてますが、実は音響・音楽チームはてんてこ舞い
音楽のUPグレードを図ったり、愛橘の功績の延長で起こった悲劇のシーンなど、とにかく音楽とSEを駆使して進みますので、どうつなげて盛り上げるかを探る時間が足りない
休憩そっちのけで「あーでもない、こーでもない」と試行錯誤
作曲担当の田口氏も何度も編曲してはデモを作り最終的には4曲5アレンジという1時間の劇の中に使う数か?と思うほどに作って頂きました

翌8日は全員が揃うのはこの日が最後と云う事で通し稽古
皆の台本がボロボロです。ここまで酷使される台本は中々無いのではないか?

語りが入りオープニングの歌が終わると同時にいきなり剣道の稽古。始めての台本は開かずに丸めると云う…台本とは如何に?
みんなで藩校の生徒となって勉強中。写真だけ見れば朗読劇ではない…
歌の途中で自転車で駆る愛橘。この自転車は私の自前を改良。中々に大掛かりな改良(悪)でした
大爆風のSEの音と主に崩れ落ちる人たち。愛橘の見る先にはどのような光景が広がっているのか?

こんな感じで稽古をつけていきます
私はただ皆を見ているだけでしたが、これが本番会場で行うとどう変わるか?!

3日間の稽古も無事に終わり週末からは文化会館での本番に向けてのセッティングです
舞台監督の仕事はこの会館入りしてからのスケジューリング、舞台でのトラブルが無いか管理運営をこなして行く事が求められます
演劇の流れを理解してスタッフや会館職員との打ち合わせ、会場に入って実際の機材や備品を使ってのステージ作り、トラブル等の対応など様々な点を潰していきながら、今まで稽古したキャストが最大限舞台を飛び回れるよう段取りを組む立場
毎回思うけど、そんな大役ではないと私は思っているが居ないと舞台が回らないこの舞台監督の役
皆さんの下支えになっているのでしょうか…こんな私が?

二戸公演本番

箱入り初日の数日前…
照明担当で講師役の工藤氏が体調不良の為参加できなくなりました(まじか!)との事
皆でフォローしてセッティングをして何とか夕方までにシュートまで行けた
ほっと一安心と思いきや///
今度は音響トラブル…
聞くに堪えないノイズが、が、が…
最近会館で行う演劇もなぜかノイズが多い気はしていたが今回はひどい…
いろいろ検討した結果、軽減はしたが通常レベルには戻らず…とりあえず夜の通し稽古に間に合わせる
そして、通し稽古が始まる
やっぱり音割れが酷い…がとりあえず通し終了

翌日の朝、モニターを使って調べてみると…もしかしてミキサーが不具合か??
までは突き止めたが原因不明
仕方が無いので今回はこれで押し通す

そして舞台監督指導者からメスが…
「テクニカルな部分に突っ込みたくなるのは判るが、舞台監督の仕事はそれだけでは無いから自分の仕事をしよう」
そうです。私は舞台監督…みんな無事に来ているか?照明・舞台装置に不具合は無いか?
今日のスケジュールは予定通りいけるのか?等々
私の確認することは山のようにあるのでした…反省と共に勉強させて頂きました!

そして本番は無事に終演
公式発表では350席との事で、今回は大ホールでしたが上部席を飛ばし、コロナ対策で半分の席にしていた為予想よりは多くのお客さんから見て頂いたと感じています
愛橘先生は功績が多すぎるし専門学が中心になるので、演劇にするにはなかなかに難しい偉人だそうです
今回の演劇では脚本をうまく書いて頂きましたし、演出の小林さんが大変楽しいショーにして頂いたと思っています
今回のこの公演に関われた事が大変楽しく、舞台監督としてまた一つ経験を踏めたことに感謝いたします

オープニング。今回は写真を撮っておらずビデオもピンずれで中途半端…
岩手山の稜線をイメージ
愛橘の詩に合わせて字幕を投射。顔を隠して立上り後ろを向くと亡くなったとのナレーション。こういう演出も在んだなと!
「フランス」の替え声で照明もフランスカラー。照明一つで舞台は変わる
ここも照明効果、後ろの幕に影が入り逃げ惑う人たちを演出、空爆のBGMが鳴り響く音響の腕の見せ所
気が付いたら子供たちに囲まれている愛橘。子供たちの声は素晴らしい

盛岡公演、そして終演

二戸公演も終了し、翌週の盛岡公演
金曜日の夕方には盛岡入りして舞台組、早いもので一時間程で組み終わり
黒紗幕を釣り上げてカーテン幕をセッティング
今日はここで終わり、とこんな感じでスタートとなりました

照明指導の工藤氏も今回は無事参加、早速吊込んで行きました
今回は昔ホール在籍の音響技師さんに参加頂き音響チームも設定スタート
ここで音響技師さんからアドバイス「持ち込みのミキサー、用途がちょっと違うよ」と
詳しく聞くとなるほどと納得
持ち込みミキサーは直接スピーカーに繋ぐタイプで出力がSP出力しかない、との事
だから二戸会館で繋いだ時に出力過多になって音割れしていたのか…と
たぶんセット品だと思うからとの事
ライン出力じゃ無かったのね…やっぱり二戸の時のチェック時の違和感は合っていたんだ
今回は会場据え付けのミキサーをお借りして問題なく音が出た、ほっと一安心
でもこれからも続けていくのならばミキサーは買い替えを検討した方が良いね

準備は順調に進みキャストも無事到着
この日は朝から吹雪で道中大変だったとの朝一で来た脚本家の声、冬はこれが嫌だね~
14時から場当たりという所で30分前にまだピンマイクのセッティングが終わってないとの事
ワイヤレス6chなのでちょっと手間取っていると…
隣の会議室から「こちらの声が大会議室に入っていますよ(怒)」と///すいません⤵

無事?に時間内にセッティングが完了し場当たりスタート
今回は各スタッフとも問題無しに順調に進み夕方からゲネプロ
「しっかり本番の段取り通りやれよ」と舞台監督指導が入りちょっと緊張!
本来ならば明日の午前中ゲネプロかとも計画していましたが、演出のK氏が今日で最後と云う事でこの日の段取りになりここでK氏とお別れ
音楽担当のT氏も最後の最後でアレンジを変えたものを頂きさらにパワーアップ
この日のゲネプロを通して明日の成功を確信できたと感じました

本番当日、皆さんにはゆっくり目に集まって貰い10時に打ち合わせスタート
そして発声練習がてら歌のチェックと個々の練習を行い迎える本番
前売り券は完売、当日券を求める人も若干おり150席は埋まり、席の準備の為5分押しでスタートのはずが少し間誤付いた
インカムが無いのでこちらからCUEが出せず場内アナウンス終了で音きっかけでスタート

あとは演技は勝手に進む

ここだけ見れば朗読劇
オープニング曲「君は月君は星」登場人物の名シーンを取り入れて演技している
椅子を動かすのは当然です、ポージングやストップモーションも多用
動画から切り抜きしたがなぜか白とび多発、カメラは熱暴走で止まるし、掲載できるのがこんなんしか無い

1時間なんてあっと言う間に過ぎ、最後のカーテンコールを迎える
お客さんが引けたなれば後は撤収作業
小道具を運搬し、音響をバラシ、照明をバラシ、舞台をバラシていく
終わって片づけるのはあっという間に終わる
バラして収納してと、私が指示するまでもなくどんどん進みプレーンの状態を作っていく
終了後参加者全員で軽く乾杯をする(ホール内飲食禁止なので振りです)
後は無事に家に帰るまでが演劇です
盛岡からの道中、この公演を振り返りながら車を走らせ家路についたのでした

感想と今後

これをもって私の今年度の演劇は終了となる
皆様を支えれたのかは判らない
演技も出来ないし、音も作れない、照明なんててんで判らない
スケジューリングも合っているのかも判らないし、進行も不安しかない
私にできるのは下支えくらいしかない
こんな私でも今回の二戸市民文士劇とアーツライブいわての2公演
関わることが出来て楽しかったし、勉強になった
もし今後声をかけて頂けるのであれば是非とも皆と共に一端に活動出来れば幸いと存じます

キャストの皆さんにはいつも頭が上がらない
台詞を覚え体を使って表現し、何とも楽しそうに演技をする皆を見て素晴らしいと思う
でもキャストだけでは演劇に成らない、スタッフワークもあります
照明・音響・舞台・衣装と家に持ち込み試行錯誤をしてプランを立てて制作する
時には夜遅くまで制作活動をしているんだろうと想像する
美術製作色塗り、音の打ち込み探し出し、照明イメージの作成・衣装イメージから裁縫
小道具の作成など細かなところをいえばきりがない
全てが合致して初めて舞台として成り立つ
脚本・演出・美術・作曲が舞台を整える
そこを一番下で支えるのが舞台監督と私は思っています

一番何もできない自分がこんな役を仰せつかって良い筈は無いがとりあえずやってみた
正解なんてどこにもないのだが、今回は無事に終演できた事に自分の進歩が有るのかもしれない
初めて演劇を見た二戸市民文士劇第1回公演
この時見て感動し、参加してここまで皆と活動してここまで来ました
これからも一緒にやれれば、いや、やっていきたいです

これでこのブログは一度終了したいと思います
でもまた活動が出来れば続けていきたいと思っています
その時まで…

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